4回忌を迎えて 2021/09/29 (水)

 夫が急逝してから3年が経過しました。今年の命日は、例年と同じように仏壇にピンク系の柔らかい色合いの
季節の花々を飾り、夫の大好物の果物を供えて心を込めて供養をしました。私は、夫がいなくなった世界で
3年間も生きてきたのかとあらためて思うと、感慨深い思いがします。


 久し振りに、夫が大切にしていた手書きのノートを開いてみました。ノートの中に赤線を引いている部分があり、
下記のようなことが書かれていました。
「夢中で、今日がとても充実している」、「いつ死んでも大丈夫だという、安心と納得のある毎日を過ごす」、
「貴重な一日」、「今日は大切な日」、「今日を生きること」、「今を生きること」、
「一日一日を明るく楽しい気持ちで生きて行く」と書かれていました。
貴重な今日という一日を、大切に過ごすことが大事だということが、よく理解出来る言葉です。


 そして、充実した一日を過ごすために、「よく笑い」、「心を明るくする」、「無執着」、「いつもニコニコする」
と具体的に書かれていました。夫と過ごした日々は、夫も私も大病を抱え、不安になったり心配することも多かったけれど、
どんなことでも視点を変えて、笑いに変えてくれる夫のユーモアのお陰で、笑いの絶えない楽しい日々を過ごすことが出来ました。


 コロナ禍の中、もし夫がいたら何を考え、何をしていただろうか、と時々考えます。夫は、きっとコロナに怯えることなく、
困窮している人たちの救済に全力で取り組み、力を尽くしていたことでしょう。夫は身体が弱くて、よく風邪をひいていました。
いつも完治するまで、長い時間を要しました。それなのにマスクをするのが嫌いで、事務スタッフに風邪をうつしていました。
現在は、マスクを常時していないといけないので、もし夫が生きていたら、さぞや窮屈で生き難い世の中だと感じたことでしょう。


 大好きだった夫が、亡くなって3年。夫がいなくなった深い喪失感を埋めてくれたのは、意外なことに動物園の動物たちと猫。
動物たちや猫の自然体の生き方が、私に生きる力を与えてくれているように感じます。言葉の通じない動物や猫と心を通わすことの
喜びを知り、私の人生はとても豊かになったような気がします。動物や猫と触れ合う時間を与えてくれたのは夫です。
夫が導いてくれたような気がします。夫は、子供の頃から猫が好きで、猫と一緒に布団で寝ていたと言っていました。
猫が大嫌いだった私に「猫は可愛いよ」と笑顔でよく言っていました。今は、夫の言葉がよく理解出来ます。
愛しいと思える存在がいることは、本当に幸せです。猫を可愛がっている私の姿を夫が見たら、とても驚くと思います。


 夫がいなくなって一番の変化は、私は自分の写真を1枚も撮らなくなったことです。夫に写真を撮影してもらっていた頃が、
とても懐かしいです。色々と注文を細かく指示して、夫はなかなかシャッターを押さないので、よく喧嘩になりました。
でも、今あらためて写真を見ると、凝った構図で工夫して私を撮影してくれていたことが分かります。
どの写真からも夫の優しさが感じられて、私は幸せ者だなとしみじみ思います。


 夫の命日は、夫に心から「ありがとう」と言って、夫の思い出にいっぱい満たされる日です。
秋晴れの爽やかな一日。命日は寂しく偲ぶ日というよりは、夫への感謝と幸せが包まれる溢れる日だと私は思っています。


追記:明け方、本当に久し振りに夫が夢の中に出て来ました。内容はリアルで、夫の声や話し方が懐かしかったです。
   夫は、頬がわずかにくぼんで細くなり、歳を重ねてた感じでした。何のことはない内容の夢でしたが、
   夢の中で再会出来たことが嬉しくて、朝仏壇に手を合わせて「夢の中に出て来てくれて、ありがとう」
   と笑顔で感謝しました。真剣に願うと、夢の中で再会を叶えてくれる、不思議だけど有難い素敵な再会でした。


#坂本秀徳#4回忌#感謝と幸せに包まれ#夢で逢う