46.打ち上げ花火 2019/08/02 (金)

 毎年8月2日は「玉名の花火大会」が開催されます。
夏になると、熊本県のあちらこちらで花火大会が開催されますが、夫は「玉名」の花火大会が好きでした。
河川敷で打ち上げられる花火は、1万1発。趣向を凝らした音楽と花火の融合により、より一層楽しめるように工夫されています。


 夫は三脚を持参して、ずっと立ち続けて撮影をします。毎年、撮影をしていますが、花火の撮影はとても難しいようで、
撮影した写真をすぐにチェックしては、「あぁ~ぁ・・・」と残念そうな、悔しそうな声を、何回もあげます。
ある時、あまりにも人が多過ぎて坐る場所が見つからず、仕方なく川べりの斜面の草原に二人で寝転んで、花火を見たことがありました。
寝転んで花火を見ると、頭上の真上に花火が打ち上げられたように感じられて迫力があります。思わず「うわあ~!」と感激して声をあげてしまいます。
川添いの花火見物に最適な場所には、玉名・司ホテルの宿泊者専用の特等席コーナーがありました。
「来年は、司ホテルに宿泊して花火をVIP席で見ようね。」と話していましたが、残念ながら実現できませんでした。


 以前、釜山に船で行って、船の上から花火を見るという企画に、二人で参加したことがありました。
しかし、花火の打ち上げ場所から遠く離れた場所に船が停泊していて、花火を打ち上げる音も殆んど聞こえず、
遥か彼方で打ち上げられている花火は、寂しく期待はずれで、とてもがっかりしたことがありました
なかなか、感動できる花火には出会えません。


 夫は花火の話をすると、必ず、昔、秋田県能代市で見た花火の素晴らしさを語っていました。
米代川の砂浜に、ゴザを敷いて花火を見ます。観客と打ち上げられた花火の距離がとても近いので、ビックリ仰天するほどの大迫力です。
夫が能代市の花火大会を初めて見た時は、「こんなすごい花火は、見たことがない。」と興奮気味に言っていました。
打ち上げられた後の花火の燃え尽きた断片が、頭上の空から始終、降り落ちて来るので必死で避けていました。


 玉名市の洗練された現代的な花火もいいですが、能代市の豪快で素朴な花火大会も忘れられません。
夫は、毎年この時期になると、必ず、能代市の花火大会の思い出を昨日のことのように懐かしんでいました。
きっと、強烈な印象を残して心に深く刻み付けられ、いつまでも決して忘れられない記憶となっていたのでしょう。
私も、能代市の花火を見た時以上に感動する花火を、これまでに見たことがありません。
能代市は過疎化している寂しい故郷ですが、夫も深く感動した花火は本当に素晴らしいです。