43.審議委員会 2019/07/26 (金)

 今朝の熊日新聞に、ラジオ番組の審議委員会の記事が掲載されていました。
そういえば、夫は熊本県民テレビ放送番組審議会委員(平成9年~平成11年)と、
エフエム熊本番組審議会委員(平成14年~17年)をしていたことがあるのを思い出しました。


 熊本県民テレビの時は、予め討論する番組名が指定されるので、録画予約をしてから観ていました。
番組を観る時は、詳細にメモを取りながら、気になる部分は何度も入念にチェックしていました。
審議会では、テレビ局の社長をはじめとして、番組を制作担当プロデューサーも同席していたそうです。


 審議委員は数名いますが、大体無難な意見が多い中、夫の場合はいつも真剣に番組を観るので、番組の感想はいつもかなり辛辣だったようです。
プロデューサーを目の前にして、どのように考えて何を表現しようとしたのか、物事の切り口が甘すぎるのではないか・・・等々、
番組制作の根幹に関わる問題点を鋭く追及していたようです。審議委員というよりも、まるでテレビ局の上層部のようです。
テレビ局の社長も同席している審議員会で、よくぞそのような辛口の批評をしたものだと思います。


 夫は、自分が正しいと思ったことは相手が誰であれ、率直に意見を言う人でした。
それでも疎まれることもなく、夫の辛口の批評を尊重して下さった、テレビ局の方々の度量の大きさに感謝しています。
審議委員の任期を終えた後も、テレビ局には顧問弁護士がいるにも関わらず、テレビ局の社長が個人的に何回か事務所にご相談にいらして下さいました。
きっと、夫の誠実で実直な人柄を気に入って下さっていたのかもしれません。


 テレビ局に比べるとエフエム熊本番組審議会の委員は、番組自体が気軽に楽しめる番組作りをされているので、
週末、指定された番組をドライブしながら聴いたりしていました。夫は、番組の趣旨に沿ったアナウンサーの語り、
声のトーン、テンポ、選曲のセンス、などをチェックしながら楽しみながら熱心に聴いていました。


 今考えると、夫はただ番組の批判をしていたのではなくて、真剣に観て考え抜いていたからこそ、あえて辛口の意見を言っていたのだと思います。
耳触りの良い誉め言葉を言うのは簡単なことですが、そこから得るものはあまりないように思います。
夫が審議委員会の委員として活動した期間は短かったですが、その活動内容は濃厚で有意義な経験だったと言えます。