34.私の王子様 2019/07/11 (木)

 夫は、昔から扮装をするのが好きでした。
1枚目の写真は、子供が小学校入学前、YMCA幼児教室に行っていた時のものです。
秋の運動会で、クラス別で保護者が仮装して踊るコーナーがありました。
ディズニーのキャラクターがたくさん登場しましたが、夫は白雪姫と王子様の「王子様」役でした。
夫の隣りの「小人役」は私です。7人の小人の顔は、すべて私が手書きしました。


 夫がどのような経緯で王子様役を射止めたのかは、あまりにも古い話なので覚えていません。
お母さんたちが中心となって参加して、お父さんで参加したのは夫ともうひとり、熊大の外科医の方の二人だけでした。
ちなみに、外科医のお父さんはピータパンに扮しました。身長が180㎝以上あり、体格が立派な方でした。
今あらためて思い返してみると、小柄でお茶目な夫がピータパンに扮した方が、キャラクター的にも合っていたように思います。
衣装は裁縫が得意な方が、きちんと採寸をしてからデザインまで手掛けて、主要人物の衣装を制作して下さいました。
夫の衣装は、光沢のある生地を使用して制作しているので、色彩が美しく完成度が高い仕上がりとなっていて、大変満足していました。
私を含めた小人さん達グループは、お金をかけないで低価格で制作したので、王子様の隣りにいると正直見劣りします。


 東海大学で新体操の選手だったお母さんが、オリジナルの踊りの振付を考案してくださったので、
運動会の余興の仮装大会とは思えないほど、本格的な熱の入れようでした。
二の丸広場で音楽を流しながら、みんなで踊りの練習を真剣にしたことを懐かしく思い出します。
夫は、大勢の美しくて可愛らしいお母さんたちと一緒に、広々とした二の丸広場で踊りました。
夫は、20代の頃は司法試験とアルバイトに明け暮れていましたので、遊ぶ時間が全くありませんでした。
まるで、遅れてやって来た青春時代を取り戻しているかのように満喫していました。
やはり、夫は踊りの練習中もずっとニコニコしていて、明るく楽し気な笑顔が弾けていました。


 2枚目の写真は、扮装が出来るスナックで撮影されたものです。
扮装しても照れることなく、すっかりその気になって扮装を楽しんでいるような顔をしています。
「この写真は、一体誰が撮影したのかな?」・・・とよくよく考えてみましたら、
私も同席していたことを思い出しました。どうやら、私が撮影したようです。
だから、すっかりリラックスして、こんなおどけたような表情と仕草をしていたようです。
きっと、私も笑いながら写真を撮影していたことでしょう。