27.母へ贈る言葉 2019/07/02 (火)

 昨年、夫が亡くなった前日、午前中は大津町役場の法律相談でした。
これまでですと、午後から裁判が3件連続で入っていたり、あるいは相談が1時間越しにびっしり入っていることが多かったので、
午前中の大津町役場の相談を終えると、大津町の実家に顔を出して、母と共に昼食を早々に済ませると、慌ただしく熊本の事務所に帰って来ていました。


 昨年9月に入ってから夫の体調が再び悪化傾向にあったので、負担が掛からないように配慮して、スケジュールを組み立てるようにしていました。
9月28日は、夫が疲れないように、夕方から顧問会社の相談が1件入っているだけにしました。こんなことは、初めてのことでした。
昼食後、夫は母に「かあちゃん、こっちにきなっせ。」と呼び寄せ、自分が座っているソファーの隣りに母を座らせたそうです。
そして、昔話などをゆっくり二人で語り合ったそうです。
二人ともにこやかで雰囲気がよく似ているので、きっと楽しく語らい合ったことでしょう。


 夫は母との別れ際に「かあちゃん、いつもきれいにしていなっせよ。」と言葉を掛けたそうです。
母は、夫から掛けられた最後の言葉がいつまでも心に残り、私に何回もその話をしてくれました。
母は、週1回ディサービスに通っていますが、いつも出掛ける前に夫の遺影に向かって、
「秀德、今から行くばい。服はこれでよかろうかね。」と笑顔で言うのだそうです。
母も84歳となりました。昔ながらの広い農家の一軒家で、気丈にもたった一人で暮らしています。
気持ちのしっかりした人なので、子供達に迷惑を掛けないように、努めて明るく朗らかに暮らしています。
夫はお母さんのことが大好きでした。夫の自慢のお母さんが今も元気でいてくれることが、私の心の大きな支えです。