73.朱と黒のシンフォニー 2020/03/22 (日)

 上之裏通りにある山田陶苑ギャラリーにおいて開催中の
「根来塗 夏目陽介展」〜朱と黒のシンフォニー〜を鑑賞しました。
「根来塗」とは、長野県木曽地方に古くから伝承されている漆の技法です。



 夏目陽介さんは、古代技法の再現に取組まれている漆芸作家です。
室町時代に途絶えたといわれる「根来塗」の漆器は大変貴重で、
現存している物は大変高額で、故・黒沢明監督が入手して、
映画を撮影する際に使用したことでも有名だそうです。



 朱塗りの「根来塗」の漆器が、多数展示されている様は圧巻でした。
一見すると力強く荒々しく無骨にも見えますが、
丁寧な手仕事の温かさも感じられます。



 家庭での普段使いには高額過ぎて不向きですが、
料理人ならきっと誰もが料理を盛り付けてみたい、
と思わせるような不思議な魅力があります。
一度出会ったら、一生使う器となることでしょう。



 これこそまさしく目の保養というべき作品展でした。
日本古来の伝統の美を堪能させて頂きました。