232.「i 新聞記者ドキュメント」 2019/11/30 (土)

 今年6月に公開され大ヒットした映画「新聞記者」の原案となった著書を執筆した、
東京新聞社会部の望月衣塑子記者が孤軍奮闘する姿を追いながら、
日本の報道の問題点に迫ったドキュメンタリー映画です。
「A」や「FAKE」などのドキュメンタリー作品で知られる森達也監督作品です。


 官邸での菅官房長官との記者会見で、鋭い質問を投げかけ続ける東京新聞社会部記者・望月衣塑子さん。
映画の中では、望月さんと菅官房長官の激しいバトルのシーンが何回も登場します。
望月さんが質問しただけで、菅官房長官は露骨に嫌な表情を浮かべ、一度たりともまともに答えようとはしません。
その態度には、誠実さのひとかけらも感じられません。麻生さんなどは、質問する望月さんに対して
「いい加減にせえや!」と厳しく睨み付けていました。官邸からのあからさまな嫌がらせや圧力に、屈することなく立ち向かう望月さん。
望月さんは、正義感が強くたくましい精神力を持ち、パワフルな行動力のある「真のジャーナリスト」という印象です。


 望月さんは、沖縄の辺野古問題をはじめとして、どんな困難な問題にも真正面から地道に取組みます。
望月さんのずば抜けた発言力と行動力は、多くの人々の知るところとなり注目されています。
「東京新聞記者」としてだけでなく、各メディアでも大活躍されています。
今回の作品でさらに知名度があがり、今後益々活躍の場が広がることでしょう。


 今回の作品は、フェイクニュース・メディアの自主規制・同調圧力・忖度・官邸の横暴・
報道メディアの在り方などが、浮き彫りになっている異色のドキュメンタリーとなっています。
映画のラストで森達也監督ご自身がナレーションをされて、ひとりひとりが「真実」を見極め、
行動することの大切さについて、静かに熱く語っていた言葉が深く心に残りました。