105.サンとクリアの赤ちゃん 2019/07/04 (木)

 5月9日(木)、ライオンのサン(オス)とクリア(メス)の間に、3頭の赤ちゃんが誕生しました。
6月11日(火)から一般公開(午後1時30分から~午後3時位まで)された時の様子をニュース番組で観ましたが、
その時は赤ちゃんはまだよちよち歩きでした。


 現在は、獣舎内の岩山を元気一杯に走り回っていました。
牙も少し生えて、母乳の他に、クリアのエサの生肉も少し食べているそうです。
今日は久し振りの晴天。平日にも関わらず見物人が多かったせいもあり、
赤ちゃん3頭は休むことなく元気に走り回ったり、じゃれあったりしていました。
午後2時過ぎた頃には、急に疲れが出たのか寝そべって眠そうにしていました。


 母親のクリアは落ち着いた雰囲気でどっしりと構えて、赤ちゃん3頭の動きを注意深く見守っています。
獣舎が狭いため親子全員で一緒に過ごすことは出来ないため、父親のサンは隔離されています。
時折、柵の向こう側から大きな声で吠えていました。家族で一緒に暮らせないなんて可哀そう。
動物園では3頭の赤ちゃん(メス2頭、オス1頭)の名前について、園内において投票中(投票期間は7月15日(月)まで)。


 沢山の見物人の中でも、ひと際目を惹く女性がいました。
ライオンの獣舎の金網にピタリと寄り添って、優しい声で「クリア」、「おチビちゃんたち」と何度も呼び掛けていました。
首にはタオルを巻き、片手でタオルを握り締め、もう一方の手には携帯用の小型扇風機を手にしています。
ひと目見て「熱烈なライオンウオッチャーに違いない。」と直感しました。
それとなく話し掛けて見ると、やはり私の直感は的中していました。
毎日ライオンの赤ちゃんを見に来ていると言うのです。
昨日も、大雨警戒警報(レベル3)が発令されていたにも関わらず、ライオンの赤ちゃんを見に来たというので物凄くビックリしました。
ライオン獣舎の近くにいた飼育員さんと話をすると、その女性が昨日来園したことも勿論ご存じでした。
「あん人は、皆勤賞です。」と笑いながら言っていました。


 とっても可愛いくて元気一杯なライオンの赤ちゃんですが、生後3カ月になると大分のアフリカンサファリに移されるそうです。
クリアは過去にも1度出産をしましたが、その時に産まれた赤ちゃんも、大分のアフリカンサファリに移されたそうです。
今後はクリアは出産をしないことが決まっているそうなので、熊本でライオンの赤ちゃんを見ることが出来るのは今回が最後となります。
私は、飼育員の方に「赤ちゃんがいなくなったら、クリアの喪失感が深まって寂しがるのではないですか。」と訊ねると、
「そうですね、しばらくは寂しがるでしょうね。」と、顔を少し曇らせていました。
私が、札幌円山動物園のライオンの獣舎が素晴らしかったことを話すと、飼育員さんは「獣舎を大きくしたかとですが、
お金が100万円かかるとですよ。」と辛そうに話されていました。
赤ちゃんを親から引き離すのは、致し方のない苦渋の選択なのでしょう。


 母親のクリアが見守る中、無邪気に遊ぶ3頭の赤ちゃん。
こんな幸せなほのぼのとした光景を見ることが出来るのも、8月初旬くらいまででしょうか・・・。
辛い別れが待っている運命のライオンの母親と赤ちゃん。
そう思うと、切ない気持ちが一気に込み上げて来ました。
赤ちゃんが大分に行ってしまう前に、もう1回赤ちゃんたちに会いたいと強く思いました。