69.伝統を未来へ 2019/05/05 (日)

 5月5日「子どもの日」、現代美術館で熊本箏ジュニアアンサンブルなどによる邦楽コンサートが開催されました。
小学生を中心とした子供たちは、男子は袴姿で女子は可愛らしい着物姿で登場しました。
大勢の人の前で演奏するのは、不慣れなようでかなり緊張している様子でした。
それでもいざ演奏がスタートすると、「琴姫のうた」という曲目を軽快なリズムに乗って堂々と演奏していました。


 子供たちの演奏の後は、箏の講師6名による競演です。
「夢の輪」という曲目で、夢の輪のエネルギーが高まり、夢を駆け巡る様子を表現しているダイナミックな演奏です。
箏の音色が、豊かにどこまでも果てしなく広がって行くのを感じました。
6名の講師はそれぞれが初夏に相応しい彩りの美しい着物姿で、見た目でも楽しませてくれました。


 尺八の二重奏による「アメイジンググレース」の演奏もありました。
素朴な音の響きが心地良くて、気持ちを安らかにしてくれます。
尺八という楽器は竹を切ってねかせて、穴を5つ開けただけの単純な楽器ですが、
実際に演奏するとなかなか音が出ない、難しい楽器だという説明がありました。


 箏は音が柔軟に自由に動く楽器なので、演奏しながら調弦して音を作ったり、
おさえたり、転調したりして、アンサンブルが自由自在に出来るそうです。
箏の演奏にピッタリな宮城道雄さん作曲の「輝く大地」、「落葉の踊り」と演奏が続きました。
ラストは「いい日旅立ち」と、ビートルズメドレーで締め括りました。
古典的な曲目も、現代的なポップスも、箏の長所を活かしながら見事に演奏していました。


 司会者が「伝統を未来へ」とおしゃっていましたが、幼い子供たちが熱心に演奏する姿を見て、
伝統は次世代へとしっかり受け継がれていると思いました。