213.映画への旅 「ガンジスに還る」 2018/12/02 (日)

 「ガンジスに還る」は、自分の死期を悟った父が息子と共に「バラナシ」にある「解脱の家」に滞在して、
父が亡くなるまでの息子の複雑な心の葛藤などを織り交ぜながら描いています。


 インドでは死期を悟った人たちにとって、死を受け容れ迎える心の準備期間はとても大切なことが分かります。
しかも、ガンジス河に面した地「バラナシ」で過ごす日々は、最高に幸せな日々でもあります。


 インドでは葬儀の時、鮮やかな黄色やオレンジ色の布や花に包まれて、パレードのように行進して賑やかです。
親族は涙と笑顔の入り混じった、何とも言えない独特な表情をして行進します。
太鼓や手拍子、歌を歌いながら遺体を担いでガンジス河へと向かいます。


 この映画の中に登場する解脱の家で、自分にいずれ訪れる死を待つ人たちの表情が穏やかなのが印象的でした。
柔らかな笑顔を浮かべ、心静かに、死の訪れを待ち望んでいるのです。
確実に訪れる死を恐れることなく、喜びと受け止めているのです。


 人生の最期の迎え方について、深く考えさせられる映画です。
私は映画を観ながら、数年前坂本弁護士がインドに一人旅をした時のことを思い出していました。
バラナシの風景写真を何枚も観ていましたので、懐かしく思い出しながら映画を観ました。