191.魔都の鼓動 2018/09/23 (日)

 9月22日(土曜日)から熊本市現代美術館において、「魔都の鼓動 上海現代アートシーンのダイナミズム」が開催されました。
美術館の外壁に掲げられた懸垂幕に描かれたインパクトのある作品を観て驚き、是非観てみたいと思い開催を心待ちにしていました。
中国上海では上海万博の跡地を中心としてアートシーンが活況で、巨匠から新世代の若手まで計13組の作家の20点の作品が展示されていました。


 会場内に入るとすぐに、懸垂幕に描かれていた巨大な立体作品(中国の思想家・孔子)がありました。
まず作品の大きさ(高さ3.8m×横6m)に驚かされます。
そして、皮膚の皺・シミ・血管・体毛に至るまで非常にリアルなことにも目を奪われます。
しかも、よく観ると心臓の部分がゆっくりと鼓動していることに気がつき、さらに驚きました。
遠く深く見つめる眼差し、長く伸びて垂れ下がった髭、胸元は水に浸かっています。
水は社会情勢により評価が変化することを暗示してのだとか。
一度観たら忘れられないインパクトの強い不思議な作品です。


 会場内では作家によるトークもありました。
同時通訳でしたが、中国の社会事情や作品についても詳しく語られ興味深く聴きました。


 展会場内の最後に展示されていた作品は、今回の展示会のポスターにも使用されている作品名「夜遊記」(3チャンネル・4K映像)です。
山水画を連想させる山並みが巨大な3面スクリーンに映し出されます。
解説によると、都市風景の映像とのコラージュで構成されているので、ただの山水画には留まってはいないことが分かります。
異文化に触れる貴重な機会となる展示会でした。