108.感 謝 2021/06/07 (月)

 今朝、長年に亘り大変お世話になっているS医師から、突然お手紙が届きました。年齢を重ね、身体に不調を感じ、
今年8月末日で閉院を決断されたという内容に、深い悲しみを覚えました。定年のない仕事に携わっている場合、
引退する時機を見極めるのはとても困難です。もう少しだけ頑張ればやれる、〇〇歳で区切りをつけよう、・・・。
定年がないということは、自分自身で引退する時機を決断しなければなりません。それはとても辛い決断です。


 夫も「弁護士は定年がないから、何歳まででも仕事が出来るからいいな」と言う時もあれば、ときには
「仕事を辞めて、日本中を放浪したいなぁ・・・」などと言うこともありました。大病を抱えながら責務を果たすには、
大変過酷な仕事でしたが、困っている方々を救済するという尊い使命感のある、大変遣り甲斐のある仕事でもありました。


 S医師は長年に亘り、歯とストレスの関係について研鑽を積み重ねていました。心と歯と身体が密接に繋がっていることを、
熱心に説かれていました。日頃よりS医師からご指導頂いていたお陰で、夫が急死する直前まで、私は夫の口腔内を毎晩マッサージ
したことは、今思い返しても本当に良かったと思っています。夫も口腔内マッサージに大変感激して、夫が急死する前日、夫が母に
「口の中までマッサージしてくれるんだよ」と嬉しそうに話していたと、後日夫の母から聞かされた時は、胸がキューンと締め付け
られました。S医師には心から深く感謝しています。


 本当は研究者になりたかったというS医師。日頃から多忙であっても、東京での研修会や勉強会へ積極的に参加して
学び続ける姿は本当に立派でした。難病の線維筋痛症と歯との関係性にも着目して真摯に取り組み、難病に苦しむ
全国の患者さんたちのために、誠実に懸命に取り組む姿勢は素晴らしかったです。S医師の引退を、きっと多くの
患者さんが嘆き悲しむことでしょう。しかし、誰しもいずれ終わりは訪れます。S医師には、心からありがとうございました
と申し上げたいです。引退後はゆっくり休養されて、永遠の可愛い恋人である奥様とお幸せにお過ごし下さい。
引退後の人生が、幸多く実りあるものとなりますことを、心より祈念しております。