101.「記憶の庭」 2021/05/25 (火)

 アートスペース「はね」で開催中の、「記憶の庭~丸尾康弘・難波多輝子展」を鑑賞しました。
「記憶の庭」は、山鹿市出身の彫刻家・丸尾康弘さんと、画家の難波多輝子さんご夫妻による作品展(約70点)です。



 丸尾康弘さんの彫刻は、故郷・山鹿で伐採されたクスノキで制作されています。
うつろな瞳の丸いフォルム、どこかしら悲し気な表情、口元には小さな牙が1本描かれています。
木の材質をそのまま生かし、身体の一部分は自然な空洞が見えます。ギャラリーに足を踏み入れると、
すぐに大きな少年像が出迎えてくれます。胸にそっと手を添え、金色に光る瞳の少年像は、
まるで仏像のようにも見えます。不安な心を鎮める、芯の強さを秘めた不思議な魅力の作品です。



 丸尾康弘さんは「木を彫ることは記憶を掘り起こすことであり、それは記憶の塊です。
忘れていた何かを探すことです。」と語っています。木彫作品、墨のドローイング、
木彫スケッチなども展示されていて、丸尾康弘さんのユニークな世界観が堪能出来ます。



 ギャラリーの後方フロアでは、難波多輝子さんの抽象画が展示されていました。
難波多輝子さんの作品は、透明感のある美しい色を何層にも重ねることで生まれる、
色彩の美が印象的でした。平面(アクリル画)や立体絵画も展示されていました。