72.「街の上で」 2021/04/18 (日)

 熊本復興映画祭のラストを飾ったのは、映画「街の上で」。これから上映が予定されている新作映画です。
今泉力哉監督が、下北沢を舞台にしたオリジナル脚本で描いた恋愛群像劇です。下北沢という街は狭いエリアの中に小劇場
があったり雑多で面白い街です。今回の作品では下北沢の街並みが堪能出来るのも、映画の魅力のひとつとなっています。


 主演は、今や「朝ドラ俳優」として名前が瞬く間に知れ渡り、知名度が急激にアップした大注目の若葉竜也さん。
幼少期から大衆演劇「若葉劇団」で初舞台を踏み、芸歴の長さから演技力は高く評価されています。「街の上で」は、
笑いの要素が散りばめられた作品です。若葉竜也さんというと、すぐに映画「葛城事件」の役柄の暗く重苦しい強烈な
イメージが思い浮かびます。今回の作品では、軽快なテンポのとぼけた笑いのセンスも、見事に表現出来ていました。
本当に器用でどんな役柄でもピタリとはまり、演技の幅の広い俳優だとしみじみ思いました。


 映画上映後のテイーチインには、今泉力哉監督、主演の若葉竜也さん、清楚で愛らしい中田青渚さんが登壇されました。
今泉力哉監督は福島県出身。大学卒業後、大阪の吉本総合芸能学院NSCに通ったという面白い経歴の方です。
ユニークな風貌はお笑い芸人のようで、話し方も独特でほんわかした雰囲気の方です。若葉竜也さんは、
にこやかでとても明るい方でした。中田青渚さんは、どこかまだあどけなさが感じられますが、ご自分の意見を
しっかり述べていました。今泉力哉監督を中心として終始和やかな雰囲気だったので、きっと映画製作の現場の雰囲気も
よかったのだろうなと想像出来ました。本格的な映画祭の開催に、観客も、主催者も、ゲストの皆さんも、誰もが
ワクワクして胸弾ませ心から楽しんでいることが伝わってくる映画祭でした。来年の開催も楽しみにしています!