36.「花束みたいな恋をした」 2021/02/22 (月)

 観客動員数が「鬼滅の刃」を抜いてトップとなったことで話題になっている「花束みたいな恋をした」。
出演者が若手の俳優陣が中心なので、単純なラブストーリーなのではないだろうかと危惧し、鑑賞するのを躊躇していた作品です。


 映画「花束みたいな恋をした」は、代表作「東京ラブストーリー」などで有名な人気脚本家・坂元裕二さんのオリジナル脚本を、
菅田将暉さんと有村架純さんの主演で映画化しました。偶然の出会いからはじまった、5年間に亘る恋の行方が描かれています。
趣味嗜好がほとんど同じだったことから、恋することが予め定められていたかのように、ごく自然に恋に落ちたふたり。
ふたりは同棲し、夢を諦めて就職活動をして、やがて社会人へ。やがて、ふたりの間に微妙な距離感や迷いや亀裂が生じ・・・。
主人公を演じる菅田将暉さんと有村架純さんが、自然体で繊細なラブストーリーを紡いでゆきます。映画を鑑賞しながら、
私と夫の思い出を幾度も重ね合わせ、すっかり忘れていた甘酸っぱくほろ苦い気持ちを抱きながら鑑賞しました。


 恋する時のワクワク感や高揚感、そして時間の経過と共にふたりの関係性に少しづつ変化が訪れ・・・。
ふたりの微妙な心の変化を、丹念に描いているので非常に説得力がありました。菅田将暉さんと有村架純さんの
熱演も心に深く残りました。ハッピ-エンドでなかったからこそ、20代の多感な時期5年間に亘る恋をした
日々が、強烈な輝きを放ったのでしょう。すっかり忘れていた感情を、再び呼び覚ましてくれるような映画でした。