14.「天井桟敷の人々」 2021/01/17 (日)

 マルセル・カルネ監督が、第二次世界大戦中ナチス占領下のフランスで、約2年を費やして完成させた作品(1945年)。
日本では1952年初公開されました。作品生誕75周年を記念して、美しい4K修復版として蘇りました。



 19世紀半ばのパリを舞台に繰り広げられる、主人公の女芸人を巡る恋模様を2部構成で描く群像劇の大作です。
ドイツ軍によるパリ占領下においてオープンセット(全長400m)を組んで、パリの街中や人々の暮らしや活気を、
見事に再現していることに驚ろかされました。



 劇中劇のパントマイムシーンが何度か登場しますが、モノクロ映像の陰影の美しさに心を奪われました。
作品で一貫して描かれていたのは悲恋の切なさ。胸が締め付けられるほど切ない恋の行方。
主演女優の憂いのある美さが印象的でした。上映が長時間(190分)であることや、
75年前の作品ということで、鑑賞することをかなり躊躇しましたが、映像美が堪能出来て大満足の作品でした。