5.母の味、のっぺい汁 2021/01/03 (日)

 今日でお正月気分に浸るのも最終日。明日からは、いつもの日常がスタートします。
今日は、夫の母が年末になると必ず作っていた「のっぺい汁」を作ってみました。
母は、お正月にみんなで食べる分とお土産として渡す分まで考慮して、約20人分位を
目途にして、直径約60センチほどもある大鍋で大量に作っていました。


 私は、過去に母がのっぺい汁を作るお手伝いを何回かしたことがあります。
下ごしらえの仕方や、味付けなどは何となくですが覚えています。
各種野菜や鶏肉をすべて小さな正方形に切る作業は、時間の掛かる大変な作業です。
母は手間の掛かるのっぺい汁作りを、83歳まで誰の手助けも受けることなく、
毎年年末に、たったひとりで作っていました。その他にも、ブリ大根、雑煮、お吸い物も大量に作り、
さらには乾麺の蕎麦を20人分ほど予め茹でていました。全ての作業を、高齢の母がずっと遣り続けて
いたことを思うと、尊敬の念と感謝の気持ちで一杯になります。


 夫と息子は、母の作ったのっぺい汁が大好きだったので、きっと息子が懐かしがって喜んで
くれるだろうと思います。懐かしい味が、お正月の賑やかな光景を蘇らせてくれそうです。
私は、母の味を伝承することの大切さをしみじみと感じています。寒さの厳しい夜、温かいのっぺい汁は、
私と息子を懐かしい思い出で包み込んでくれて、きっと身体も心も優しく温めてくれることでしょう。