227.芦北之図 2020/10/13 (火)

 肥後銀行本店の里山ギャラリーにおいて、「近世~現代の日本画コレクション展」が開催中です。
肥後銀行が所蔵する絵巻物「八代之図」・「芦北之図」や中村賢次氏の作品「噴雷」・「弦煙」・「煙籟」
の阿蘇三部作、横山大観筆「磯馴松」など8点の作品が展示されています。



 長さ約14メートルの「芦北之図」の作者は、細川家の御用絵師・衛藤良行氏の作品とのことでしたので、」
実物を是非鑑賞したいと思いました。衛藤良行氏は、京町に夫の事務所があった頃、事務所のお向かい側が
衛藤良行氏の画室だった場所でした。事務所を建てたばかりの頃は、画室は昔の面影のまま保存されていました。
広い日本庭園には、四季折々の草花が配されていて大変趣きがありました。現在は残念ながら画室は取り壊されて、 
駐車場となっていますが、草花は多少残されていて、昔の風情のある面影を偲ばせます。



 衛藤良行氏の絵巻物は14メートルに及ぶ大作です。緻密で繊細でありながら、どこか長閑さやおおらかさを感じさせます。
私が会った衛藤家当主は、俳句を嗜む飄々とした愛嬌のあるお人柄だったことなどが懐かしく思い出されました。
知人のご先祖様が、遥か昔に描かれた「芦北之図」に、特別な感慨を抱きながら興味深く鑑賞させて頂きました。