201.「マルモイ~ことばあつめ~」 2020/09/06 (日)

 映画「マルモイ~ことばあつめ~」は、1940年代、日本統治時代の中、朝鮮の言葉と文字が禁止されて、
監視と弾圧が最も激しかった13年間。母国語を守り遺したいという強い志を抱き、完成させた朝鮮語辞典。
辞書を完成させるまでの苦難の日々や心情が、非常にリアルに描かれています。


 脚本・監督はオム・ユナ。前作「タクシー運転手 約束は海を越えて」の脚本と同様に、笑いあり、涙あり、感動あり、
の秀逸な脚本となっています。また、主演のユ・ヘジンの演技力が非常に素晴らしい。オーバーなくらいのコミカルな演技、
ほろっとさせる泣きの演技、深い感動と余韻の残る個性的な演技力は、ユ・ヘジンの魅力が凝縮されています。
ユ・ヘジンは、日本では見当たらないタイプの実力派俳優です。韓国では、容姿を重要視するのではなく、真の演技力が
正当に評価されるようです。だからこそ、韓国映画には日本映画に欠けている、本物のパワーが存在しているのでしょう。
過去に日本が韓国に対して行った、残虐な行為に向き合うのは正直胸が痛みました。しかし、映画の内容自体には心打たれ、
民族の誇りや志の高さを感じ、胸が熱くなる思いがしました。秀作です。