200.「どうぶつえんのどうぶつたち」 2020/09/05 (土)

 熊本現代美術館で、コーダ・ヨーコ原画展「どうぶつえんのどうぶつたち」が開催中です。
熊本市動植物園が、熊本地震からの復興に向けてイメージを一新する目的で「どうぶつ案内看板」のイラストを
コーダ・ヨーコさんに依頼しました。今回のコーダ・ヨーコさんの個展開催に伴い、アーティストトークが開催されました。
コーダ・ヨーコさんが描いた動物たちのイラスト約105点についての、興味深い制作秘話が披露されました。


 コーダ・ヨーコさんは動物の絵を描く前に、事前に1種類の動物につき約1時間、心行くまで観察し、
スケッチは一切しなかったそうです。後日、獣医師から解説文が届くので面白いポーズをレイアウトして、
リアルとデフォルメのバランスを考慮しながら描いたそうです。1日に2種類の動物画を描き上げて、
2、3日間かけて仕上げるという作業パターンだったそうです。描き出したら作業は早いですが、
描く前に「覚悟」を決めるまでの方が時間を要するとのことでした。アウトラインは色鉛筆、彩色はクレヨン、
黒い背景の場合はアクリル絵の具を使用していました。動物画で重要なのは「瞳」。瞳で動物の表情が変わるので、
瞳だけは別の紙に描いて切り取り、出来上がった動物画に貼り付けていたそうです。


 コーダ・ヨーコさんは動物画を描くために、年間20~30回のペースで動物園に通ったそうです。
時には飼育舎の中に入って観察し、獣医師や飼育員さんたちとも沢山の会話を重ねることで、動物に対する深い愛情を感じ取って、
動物への理解をより一層深めていったそうです。温かみのある愛らしいイラストは、コーダ・ヨーコさんが動物たちに愛情を注ぎ、
地道な努力を重ねたからこそ、動物画に「いのち」が宿ったのだと感じました。


 トークショーを終えると、参加者全員にコーダ・ヨーコさん特製動物イラスト集のメモカードが、サプライズでプレゼントされました。
来週は、コーダ・ヨーコさんと熊本動植物園副園長とのスぺシャルトークショーが開催される予定なので、来週のトークも楽しみです。