2.福 豆 2020/01/02 (木)

 今日は朝一番で、新年初めてのコーヒーを、ハンドドリップで丁寧に淹れました。
コーヒー豆はデンキカンカフェ(珈琲しもやま)の毎年恒例の「福豆」(ニカラグアパカマラ)です。
コーヒー豆が大粒で、チョコレート色に艶々と輝いています。
福豆に添えられたカードには「しなやかな光、幻想的に輝く香り、荘厳な新春にふさわしい」という、
お正月に相応しいメッセージが添えられていました。


 縁起物の初物のコーヒーを、夫にも供えることにしました。夫が亡くなってから2回目のお正月を迎えていますが、
初めてコーヒーを供えようと思う気持ちのゆとりが、時間の経過と共に私の中で自然に芽生えたようです。



 夫はどちらかというとコーヒーは苦手でした。幼い頃、何故か嗅覚を失ったため、
コーヒーの香りを楽しむことが出来なかったからかもしれません。
それでも、事務所では朝の仕事始めと、3時のおやつの時間には、コーヒーを淹れていました。


 夫は、スタッフにリラックスしてもらうために「休憩しよう」と言葉掛けをして、
率先してコーヒーを飲んだり、「今日のおやつはどこの?」などと問い掛けてきたりしていました。
そうやって事務所の空気を和ませようと、いつも優しくさり気ない気配りをしてくれていました。

 
 私が夫に「香りが分からなくても、深く香りを吸い込んでみてね」と言うと、
いかにも香りを楽しんでいるようなお茶目な仕草をして、おどけていた夫の表情が何ともチャーミングでした。
その時の表情を思い出しただけで、思わずクスッと笑みがこぼれます。



 今日は、コーヒーの深い芳醇な香りに包まれた一日となることでしょう。
時には、コーヒーにまつわる思い出に、ゆっくり浸る時間も楽しいものです。