196.「我谷盆と煎茶のうつわ~二人展~」 2020/08/29 (土)

素朴な栗の一枚板に、荒々しく刻まれたノミの跡がとても印象的な「我谷盆」。
石川県の我谷村で作られていた暮らしの道具の復興に長年情熱を傾けてきた森口信一さん。
週末に予定しているワークショップは大人気で、急遽、追加で2日間実施することになったそうです。
森口信一さんは、人気番組「ポツンと一軒家」に出演されたことがある有名な方だそうです。
木工・漆芸作家ですが、外見は大工の棟梁のような風貌をされていて、面白そうな雰囲気を醸し出している方でした。



 「煎茶のうつわ」は、京都の伏見在住の煎茶工芸作家である稲澤隆生さんの、繊細で煌びやかな作品が展示されていました。
こじんまりした会場内の中央で、カジュアルなお茶会が開催されました。煎茶は宇治の玉露。茎の部分も含まれていて、
緑色が鮮やかです。水は京都で購入したミネラルウオーター。乳白色の炉に、アルコールランプの火が灯されます。
煎茶を淹れるお匙には何やら風流な絵が描かれています。煎茶と水を入れる器がとっても可愛らしくて、情緒が感じられます。
途中で和菓子なども頂いて、ゆっくりと時間をかけて、煎茶を3煎頂きました。1煎目は、まるで最上の「お出し」を
頂いているかのような味わいです。極上の香りと味を堪能して、2煎目、3煎目の味わいの微妙な変化を味わい尽くします。


 稲澤隆生さんは、柔和な方でずっと微笑みを称えながら、煎茶の淹れ方を優しくご教示して下さったので大変感激しました。
帰り際には、京都伏見産の「金平糖」まで頂いて、またまた感激しました。



 貴重な「二人展」は、僅か3日間だけの大変贅沢な企画展となっています。
今年上半期に観た島田美術館の展示会の中でも、異色の面白い展示会となっています。