177.「はちどり」 2020/07/31 (金)

 最近は、韓国映画がパワーがあり、圧倒的に面白いように感じます。
個性的な韓国映画の中において「はちどり」は、キム・ボラ監督が子供時代にリアルタイムで体験し、
記憶に強く残っていた事件などを題材とした異色の青春映画です。
世界各国の映画祭で50冠を超える驚異の受賞を果たした、キム・ボラ監督の長編デビュー作品です。


 映画の舞台となるのは、1994年の韓国。14歳(中2)の少女の繊細に揺れ動く不安定な心、恋や友情、
抑圧的な家族関係、日常的な家庭内暴力による支配、多感な時期に大きな影響を受けた恩師との出会い、
崩落事故による大切な人との突然の別れ・・・。みずみずしいタッチで描かれるエピソードの数々に心惹かれました。


 思春期の少女の人生に、大きな影響を与える人との出会いが、いかに重要かをあらためて考えさせられました。
主人公の少女が恩師に出会い、生き方や物の見方に対しての視野が大きく広がり、新しい世界に羽ばたこうとする姿が、
たくましく生き生きと描かれている秀作です。


 余談ですが、映画の中に登場する韓国の家庭料理の数々が、とっても美味しそうでした。
丁度、夕食前に映画を観たので「オムニの作る韓国料理が食べたい!」と思いました。