173.「劇 場」 2020/07/26 (日)

 映画「劇場」は、又吉直樹さん原作の恋愛小説を、行定勲監督、山﨑賢人さんと松岡茉優さんが主役を演じる恋愛映画です。
芝居の世界に夢を追い求める若者と、献身的に愛を捧げる女性の、7年間に亘る愛の軌跡が丹念に描かれています。
主演の松岡茉優さんが、7年間という歳月の中で変化して行く女性像を、繊細に演じていたことが印象的でした。
仕草、話し方、表情、髪型の変化などで、演技プランを細やかにしっかり練って、演じていたのがよく分かりました。
残念ながら、山﨑賢人さんは、主人公の複雑な心情や不安的な立場を表現するには、正直、力不足の感がありました。
深く共感したり、感情移入することが出来ないまま物語が展開してゆくので、かなりストレスを感じました。
しかしながら、趣向を凝らしたラストシーンは見応えがあり、観客の中には泣いている人も見受けられました。


 映画上映後、行定勲監督が舞台挨拶をされました。先週から全国で封切られ、同時にアマゾンプライムで世界中(242ヵ国)
にネット配信されているそうです。質疑応答のコーナーでは、マスコミ関係者と思われる方々が鋭い質問をされて、
行定監督を感激させていました。また、行定監督が中心となって毎年開催している「熊本復興映画祭」に関しては、
今春に開催予定でしたが延期となっていますが、9月には開催したいと強い決意を述べられていました。
9月には新作の映画の上映も、すでに決定しているそうです。今や、日本を代表する著名な映画監督となった行定勲監督。
故郷である熊本、特に、思い出深いデンキカンでの映画の上映は、特別な感慨があったようです。
終始、上機嫌で饒舌でリラックスした雰囲気だったのは、故郷ならではのことでしょうか。
映画が封切られたばかりで大変多忙な中、熊本での舞台挨拶に駆け付けた行定監督。強い郷土愛を感じました。