170.「江戸の動物絵大集合!猿描き狙仙三兄弟」 2020/07/21 (火)

 「江戸の動物絵大集合!猿描き狙仙三兄弟」が、県立美術館にて開催中です。
江戸時代の絵師である森狙仙(そせん)は、「猿図」で名高いということを今回初めて知りました。
猿の表情、毛の柔らかな質感などが、非常に緻密に表現されています。
パンフレットのキャッチコピーは、「ふれたくなるほど、もふもふ」。
ユーモアや温かさを感じさせる構図、体毛を細やかな筆致でリアルに描くという観察眼の鋭さ、
気の遠くなるような丁寧な手仕事にただただ驚くばかりです。


 今回の展示では、森狙仙の三兄弟の作品の他に、鶏の伊藤若冲、虎の岸駒(がんく)、
蛙の松本奉時(ほうじ)の作品も鑑賞できます。動物画にはすべて吉祥的な深い意味があることを、
今回初めて知りました。どの絵師の作品も、動物を大胆な構図で描き、
ほのかなユーモアを漂わせるような作品もあり、興味深く鑑賞しました。


 動物画の他に「地獄図巻」も展示されていました。「地獄図巻」などというと、
おどろおどろしい絵巻を想像しがちですが、この絵巻は奇抜な発想で描かれていて、
ユーモアを感じさせる内容の絵柄だったので、思わず見入ってしまいました。
古の人々の想像力の豊かさと遊び心を感じました。
夏休みにぴったりな、家族で楽しめる動物画展です。