10.「パラサイト 半地下の家族」 2020/01/13 (月)

 カンヌ国際映画祭で、韓国映画として初めて「パルムドール」を受賞した作品です。
ポン・ジュノ監督の最高傑作との評価の高い作品です。


 物語は、家族全員が失業中で、半地下住宅で暮らす貧しい一家を中心に展開します。
長男が、高台にある大豪邸で家庭教師をすることになったことを契機として、
家族全員が身分を偽り大豪邸にトントン拍子で就職することになる・・・
というユーモアタッチでテンポよく物語はスタートします。
しかし、次第に物語は韓国映画お得意のホラー色を帯びて行き、
ドキドキハラハラするような思い掛けない衝撃的な展開が待ち受けています。


 主演は名優ソン・ガンホ。
ソン・ガンホ出演作品は全て骨太な秀作揃いで、ハズレがありません。
緩急自在な確かな演技力で、今回の作品でも魅せてくれます。
特に今回の作品では「匂い」が重要なポイントになっていますが、
貧しい暮らしで知らず知らずに染みついた特有の「匂い」。
その「匂い」を指摘されて、強い殺意が芽生える瞬間の心の変化を巧みに演じています。


 予測不能なスピード感溢れる物語の展開に、ぐいぐい引き込まれて行きます。
久し振りに映画の世界に入り込んだような感覚を覚え、映画を堪能しました。
お正月映画の中では、ひと際異彩を放っている個性的な作品です。
映画を観終わった後、素直に「面白かった!」と思いました。