243.ギャラリー巡り(Ⅱ) 2019/12/11 (水)

 伝統工芸館で開催中の山鹿灯籠師・中村潤弥さんの作品展が、大変素晴らしかったです。
私は、毎週伝統工芸館で開催中の催事を鑑賞しますが、今年鑑賞した中でピカイチでした。


 山鹿灯籠の伝統的な技法を駆使して、モダンな作品に仕上げていました。
どの作品も上品でセンスがよいので、感心しながら鑑賞させて頂きました。
縁起飾りの細やかな手仕事、優れたデザイン性、色彩感覚の鋭さ。
華やかさも感じさせつつ、上品に仕上げてあり、インテリアとしても素敵です。
風に揺らぐモビールなどは、店舗や病院などのインテリアとして、ひと目を惹き注目されそうです。
贅沢な純金箔の「ぽち袋」や、可愛らしい「ディフューザー」も素敵でした。
600年以上続く伝統工芸の技術が、和と洋のどちらの暮らしにも合う、
温もりを感じさせるハイセンスな作品となっていました。



 美術館分館では、写真家の尾﨑たまきさんの「姫竜が織りなす愛の物語」が面白かったです。
会場内には、水俣で海のガイドをされている方が、写真の説明を丁寧にして下さっていました。
ガイドさんの話によると、尾崎さんが姫竜(ヒメタツ)を撮影する時には、
1回2時間程潜り、1日に数回(通算で5時間程度)繰り返し潜水するそうです。
姫竜の産卵は冬から夏まで続くそうですが、貴重な産卵の写真が多数展示されていました。


 尾﨑たまきさんは、水中写真家の中村征夫さんのお弟子さんだそうです。
姫竜の命の遣り取りの、僅かな変化も見逃さずに写真撮影に成功しているのは、
尾崎さんが、姫竜に対して、強い愛情を抱いているからだと思いました。
尾﨑さんは、きっと好奇心が旺盛で、物凄く熱心で、忍耐強くて、
愛情深い方なのではないかなと想像しました。
初めて見た姫竜の世界を、楽しみながらじっくり鑑賞させて頂きました。